FUNKY CHICKEN 2025 JUDGE総評

NOBBY
ダンスの本質とは?
近年、バトルのルールが細分化されることやダンスの学びが整った環境があることで、ダンスのスタイルの違いが感じにくくなりがちです。しかし、バトルやグルーヴコンテストを通じて改めて感じたのは、踊りにとって「瞬間」と「音楽への没頭」が重要だということです。
グルーヴコンテストで優勝したダンサーの踊りには、一見シンプルな動きの繰り返しの中に、言葉では表現できない何かがありました。彼女が音楽に没頭し、自分のフィルターを通して気持ちよさを表現していたからこそ、見ている僕も音楽をより気持ち聞こえ深く感じることができました。
ダンスは、勝ち負けや練習の成果だけで語れるものではありません。その瞬間に音楽と一体化し、踊りを通じて音楽の本質を感じさせることこそ、真の「ナイスムーブ」であり自分だけのダンススタイルを生み出す秘訣だと再確認しました。
[印象に残ったバトル]
Pop
FatSnakeくんとShuruちゃんの踊りには、自分のスタイルを理解し、しっかり踊りこなしている印象を受けました。これからは「本番を練習の延長線上」と捉え、さらに挑戦する感覚で取り組むことで、もっとカッコいいダンスを見せてくれるはずです。
Waack
最近のWAACKは、衣装からセクシーを存分に出していますが、しかしセクシーとは服装だけではありません。そんな中1人黄色の服に紺色のスカート?のび太くんみたいなスタイリングをしている子がとてもカッコよく見えました。服を着こなせているし、みんながセクシーに攻めるなか、その角度でしっかりカッコよくなってたのが印象的でした。WAACKは歴史的背景がハードコアであり、当時の音楽やムーブと現代のダンサーの背景が必ずしも一致していないこともあるようです。とはいえ、動き自体は時代を超えて伝えられるものなので、もっと今の自分自身の背景や感性を自然にアウトプットすれば、表現がさらにリアルに映ると感じました。
Lock
基本の動きやリズムパターンが限られているからこそ、センスとアイデアが際立つスタイルだと思います。技術は確実に進化しているものの、ダンスの個性を伸ばすには「日々の生活で何を見て、何を取り入れるか」が重要です。人とは違う体験を積むことで、よりオリジナリティのある表現が生まれるでしょう。
例えば哀愁を手に入れる為には、銭湯へ通いお爺さん達と一緒に汗を流し湯けむりの中「良い1日じゃった」などの台詞も言うと効果的
だと思います。

hirokoboogie
出場された皆様お疲れ様でした。
私はLOCKERですがWAACKとPOPPINGも大好きなので今回ジャッジすることができてとても楽しかったです。
3ジャンルとも、ダントツの人がいなかった印象で、誰が優勝してもおかしくなく、
その瞬間集中して自分のベストを出せた人が勝って行ったという感じでした。
私も負けず嫌いなので、バトルに出る時はどうしても勝ちたい気持ちが大きくなってしまうのですが
評価されたい・勝ちたいということを超越して、”私の芸術はこれだ!”と突きつけているかのような
ダンスはぐっとくるなということを1日通して改めて感じました。
そのようなダンスはどこか余裕感があり、色気を感じました。
この日は、Kotonaちゃん、LUCCIさんにその雰囲気を感じました。
LOCKINGは予選から全体的にすこし考えすぎて力んでる人が多い印象でした。
もっとリラックスして落ち着いて踊ったらこの人もっといいのに…と思うことが多かったです。
緊張する場面で遊び心を見せることはとても難しいのですが、、、
ロックはパワー!フルアウト!という表現になりがちなジャンルだと思うのですが
それと並行して前述した「余裕感」を少しでも漂わせることができる人は強いなと思います。
Kanaさんのダンスは遊び心が見えてよかったです。
1日通して非常にたくさん勉強させていただきました。
FEELIN の皆様・MCお二方、スムーズな進行流石でした。
私自身も頑張ります。有難うございました。
[印象に残ったバトル]
SALLY vs YUKA
SALLYちゃんの気合いが伝わってきてとてもよかったです。
SALLYちゃんやArataちゃんのようなニュージェネレーション女性ロックダンサーが
頭角を表してきていて、自分もますます頑張らなきゃといい刺激をいただきました。
なつみ vs MI-TO
これまた、なつみちゃんの気迫がダンスにうまく乗っかっていて面白いバトルでした。
ORI vs 櫻子
お互いのいいところがぶつかり合っていて甲乙受け難い好バトルでした。
ORIちゃんのクリアさがレベルアップしていて驚きました。
AIRI vs you-ki
2人ともめちゃくちゃかっこよかったです。

SEAN
POPの予選は本当にレベルが高く16人の枠が狭すぎるって位にイイ踊りをしてる人が沢山居ました。
しかし、フタを空けてみれば
ベスト16に進んだのは常連組。
テクニック以上に
ストリートダンスとはコレだっ!て主張してくる人達が上がって来たという印象です。
その中でも1位通過のBUMMEIは強烈過ぎてヤバかったですね。
またトーナメントでは
準優勝したkotonaの表現には驚かされました。
会場に居た観客は
まだ追いついて来れてない位の所に居てジャッジをしていて胸をうたれました。
動画じゃ尚更わからないでしょうねw
また、
Shuruはオリジナリティーで
独創性が強いのにも関わらず
しっかり
ストリートダンスでファンクでした。これは本当に難しい事で、
彼女はそれを表現出来ていて本当に素晴らしいと思いました。
他ジャンルに関しては
LOCKINGバトルに出場していた
✨SUZUKI YUSUKE
✨ちっひー
2人は特にリズム感に優れている様に見え、また音楽そのものに見え楽器がカッコよく鳴ってる様に見えました。
そして時には、
ゆるくカッコよく見せる事ができる素晴らしいダンサーと感じました。
大好きですw
[印象に残ったバトル]
Shuru vs kotona
リョウvs kotona
Shuru vs Lil REBEL
GENTA vs 勇太

RYOSUKE
最近のバトルにおいて、
Judgeをさせてもっても、自らが参加させてもらっても思うのですが、
参加者皆んな数年前とは比べものにならないくらいとにかく技術レベルか高いです。
自分が審査なんかして良いのか?と思うくらい
技術も音楽へのアプローチにも驚かされます。
今回のファンキーチキンも明らかに皆さんハイスキルで本当に楽しそうにダンスしていました!
もうそれで充分ですよね?って私は思います。
楽しめてるならば充分。
後は続けるだけ。
総評とか何も言う必要は無いと思うのですが、
バトルに出るからには勝ちたいし負けたら悔しいでしょうし、もちろん優勝したいでしょう。
その為に私の経験から言える事があるとするならばこんな感じでしょうか…
まずは全て自分の行動や経験から何かを掴み続ける事。
人の意見や評価はあまり気にせずに、自らの考えでやりたい感覚や技術を見つけ、自分の理想を描きそれに近づける。
どう転んでも良いから変化を恐れずに、チャレンジし続けてどんどん新しくして行く事。
フレッシュに楽しんでる人のダンスは
やはり魅力的です。
私ならばそんなダンスに手を挙げたくなります。
今回トーナメントに残り戦い抜いた方々は、
そんなフレッシュさを感じさせる方が多かった気がします。
自分で考え苦しんだ先の変化を、
ビビらず焦らずたっぷり楽しんで
更に良いダンスを表現して行って欲しいと思います!
自分ももっとやらなくてはと更なる刺激をいただきました!
素晴らしいダンスとエナジーをありがとうございます!
[印象に残ったバトル]
どのバトルも見どころ満載で甲乙つけ難いので、印象に残ったバトルは正直ピックアップ出来ないのですが、
私なりの感性で印象に残ったダンサーだけ…
[Locking]
Kana
YAZAKI
jillow sunshine
[Waacking]
Ayanocchi
莉多
櫻子
[Popping]
Kotona
FatSnake
LUCCI
ANNA GAL POPPER
NJ
細かい事はそれぞれに色々あります。
気になる方はイベントなどで会った際に
遠慮なく聞いて下さい!
覚えているくらい刺激的なダンスと人間であれば必ず覚えていますので、その時はしっかりお答えします!

idonty
キャストの皆様、参加されたバトラーの皆様、本当にお疲れ様でした!
そして何よりイベントを開催してくださったFEELINの皆様、本当にありがとうございました!
挑戦できる、刺激が得られる場が毎年あることって当たり前じゃないと思うので、このような場を作り続けてくださり本当に感謝です。
どのジャンルも
いいバトル、いいダンスの連続で
ジャッジをするのが大変心苦しく、
MC USKさんの言う通り終始すごい顔でジャッジをしてしまいすみませんでした...
◎WAACKINGの予選について
まずWAACKING SIDEの出場者数が90人弱もいたことに本当に驚きました。
WAACKINGシーンの盛り上がりを感じられて嬉しかったですし、全体的なレベルが確実に上がっていました。
その為審査が非常に難しかったです。
審査において
自分は、この曲を、どう踊る(表現する)か、
というところを見ていました。
ブレずに自分を持ち、
まるで自分のための曲かのように踊る。
これが強く感じられた人が印象に残りましたし、もっとあなたのWAACKINGが見たい、と思えました。
全体のレベルが高かったので、
素敵なWAACKINGをする方はたくさんいたのですが、その中でも頭一つ抜けた人がトーナメントに上がったかなと思います。
惜しくもトーナメントに上がりませんでしたが、
KANTAURUS、Aboo、
MIYUKI DYNAMITE、Maa2、Cheriも素敵でした。
◎トーナメントについて
WAACKINGのトーナメントについては
それぞれ違った魅力を持つ16人が集まったので、全バトル勝敗をつけるのが本当に難しかったです。
WAACKINGのバトルとしてどちらが勝ったかを決めましたが、
"この曲でのバトル"でより心が動いた方に手をあげました。
曲が違えば結果も変わった可能性も全然あると思いましたし、BEST16,8においては1moveで勝敗を決めるのが心苦しかったです。
そして何よりDJ Si4さんの選曲が終始最高でした!
POPとLOCKのトーナメントも、
皆さん本当に素敵で悩みましたが
WAACKと同じく"この曲でのバトル"でより心が動いた方で勝敗を決めさせていただきました。
[印象に残ったバトル]
Ayanocchi vs 櫻子
途中音源トラブルがありながらも
集中力を切らさずむしろギアを上げて魅せ切ったAyanocchiと、その勢いに飲まれることなくブレずに自身のスタイルを貫いた櫻子のバトルが印象的でした。
MAYUMI vs chika
このチーム対決は見ててわくわくしましたし、同じチームとは思えないくらいタイプが違うのもまた面白かったです。
予選からずっとワールド全開のMAYUMIさん本当に最高でした!
JURIANA vs MIKUMIKU、
HIHA vs you-kiのバトルは異種格闘技対決で両者共に魅力的で本当に悩みました。
決勝はどのジャンルも素晴らしかったですし、鮮明に覚えています。
また例年に比べてどのジャンルも女性が多くトーナメントに進出してた印象で、同じ女性として嬉しく思いました。
中でもLOCKのanjuさん、POPのkotonaさんがすごく素敵で印象に残っています。
改めてFUNKY CHICKEN 2025お疲れ様でした!皆様からたくさん刺激とエネルギーをもらったのでまた一年頑張れます!
ありがとうございました🫶

ryj
今回はジャッジさせていただき本当にありがとうございました!
POPPINGもLOCKINGもいつも見るのもやるのも大好きなジャンルだったので本当に刺激しまくりで、あの席で見させてもらえたのは光栄でした。また、いつも以上に今回WAACKINGの盛り上がりが数字だけでなく内容の濃さでも実現できたのは、何よりも出場した方々の熱量のおかげだと思っています。
それ故に、予選から本当にハイレベルでこの中から16人に絞るんだと背筋が凍りながらジャッジしていました。それほどに拮抗していました。
予選から本戦まで自分が見ていたのは、自分の武器を理解して出せているか、音楽のオーラや雰囲気を掴めているかというポイントです。
これは、それぞれが今捉えられる解釈で捉えて欲しいです。色んなスタンスで色んな考え方で捉えることがそれぞれの道のその先へ進むことができると思ってるので。
いつだって「挑戦」の心構えでWAACKINGしていってください!俺もそうし続けます!
[印象的なバトル]
WAACKINGでは、「Ayanocchi vs 櫻子」、「MIKUMIKU vs JURIANA」、「HIHA vs you-ki」でした。各々のStyleの良さがしっかりぶつかっていてジャッジに迷うほどの好バトルでした。
POPPINGでは、「FatSnake vs なつみ」、「Lil REBEL vs Shuru」
LOCKINGでは、「Jillow sunshine vs YAZAKI」、「Hinoken vs ちっひー」が印象的でした。
本当に最高でした!
ありがとうございました!!